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活動報告report

令和4年度 知的障害者相談員等研修会を開催しました!

静岡県手をつなぐ育成会では、令和5年1月14日(土曜日)、「知的障害者相談員等研修会」を
静岡県総合社会福祉会館 「シズウエル」で開催しました。
開催要綱はこちらをご覧ください。)
県内の各市町から委嘱された「知的障害者相談員」など約60人が参加し、静岡県健康福祉部
政策管理局 企画政策課 企画班の勝又斗紀夫様を講師にお招きし、 「避難行動要支援者」に
対する個別避難計画の策定について、学びました。

勝又様からは、避難行動要支援者に対する避難行動支援に関する制度の流れや、
避難行動要支援者名簿や個別避難計画の概要とポイント、県内市町における
避難行動要支援者名簿や個別避難計画の策定状況などについて、わかりやすく
説明していただきました。


また、市町による個別避難計画策定を支援するため、昨年度(令和3年度)に実施された、
富士市のモデル事業(災害時ケアプラン)について、動画を交えての紹介がありました。

最後に勝又様から、「知的障害者相談員の皆様は、避難行動要支援者に近い立場の方々であり、
要支援者の方々を行政や地域などにつなぐキーパーソンだと思います。
各市町における「個別支援計画」の円滑な策定のために、ぜひ皆様のご協力をよろしくお願いします。」
との呼びかけがありました。

参加された知的障害者相談員の方々には、各市町における個別避難計画などの策定状況を知ることができ、
知的障害者相談員としての関りについて考える好機となるなど、大変実りの多い研修会となりました。

講演後の質疑応答では、予定時間を上回る活発な発言が続き、勝又様には、丁寧にお答えをいただきました。
以下に、簡単に質疑状況をご紹介します。

質問:避難行動要支援者名簿へ掲載する範囲について、「その他」欄には、「単身高齢者」「高齢者のみ世帯」
という記載が見られるが、高齢の育成会会員と障害当事者が同居しているケースも多く、
自力での避難が困難であることから、「高齢者と障害者の同居世帯」についてもしっかりと把握し、
名簿へ掲載して欲しい。
回答:名簿の作成は各市町で行っていますが、そのような懸念が示されたことは、市町との意見交換会など
でしっかりと伝えていきます。

質問:個別避難計画の策定は市町の努力義務とのことだが、市町間で取組に大きな違いが生じないよう、
県としてどのような支援を行っているのか。
回答:各市町での策定が進むよう、本年度は、県内5地区で市町意見交換会を開催しています。また、富士市のモデル事業における、災害時ケアプラン策定のための
調整会議の手法を学ぶための市町職員視察会なども実施しています。

質問:富士市でモデル事業を実施したとのことだが、他の地域への波及効果はどうか。
回答:令和3年度は森島地区で実施しましたが、令和4年度は、富士市内の5地区で計10人の
避難計画を策定中です。また、個別避難計画作成事業報告会を本年度末に開催する予定で、他地区、他市町での策定につながるよう努めてまいります。

質問:台風15号の被災時、安否確認などに避難行動要支援者名簿が活用されていないと感じた。
静岡市は、避難行動要支援者名簿の提供先が自主防災組織と民生委員に限定されているが、
より多くの関係機関と情報共有すべきではないか。
回答:それぞれの市町の事情もあるとは思いますが、そのような課題が示されたことは、
市町との意見交換会などでしっかりと伝えていきます。

その他、マイナンバーカードと連携した「プッシュ型支援」など、静岡方式を全国に発信していって欲しい、
避難行動要支援者については、市町任せにせず、県としても実態把握に努めて欲しい、
といった提案や要望も出されました。


司会を務める佐藤副会長
(東部地区連合会会長)

開会に際し挨拶をする小出会長

講師の勝又さん

多くの質問に丁寧に回答する勝又さん

消毒液は、県社協を経由で八神製作所様より
いただきました。

受付風景

参加者1

参加者2

講演風景


静岡県手をつなぐ育成会

〒420-0856
静岡市葵区駿府町1-70 静岡県総合社会福祉会館「シズウエル」3階

TEL 054-254-5230   

E-Mail s-ikuseikai@iku-fukushi.jp