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すべての人が地域で安心して暮らせる社会の実現 

活動報告report

令和7年度 第1回児童部会

令和7年度 第1回児童部会が、部会委員全員の参加を得て、下記の通り
開催されました。

日時:令和7年9月24日(水曜日)10:05 〜 12:55
会場:県総合社会福祉会館「シズウエル」5階 聴覚障害者情報センター会議室
参加者:育成会 11人、行政関係者 3人 計14人

1 開会                         

2 挨拶  静岡県手をつなぐ育成会 会長 小出 骼i
             
<挨拶要旨:文責事務局>

本日は児童部会と県行政との意見交換の場であり、年2回のうちの第1回目として開催している。
児童部会の保護者と行政関係者とのつながりを深め、顔の見える関係づくりを目的としている。

6月21日に県育成会大会が開催され、「育成会の役割と力を確認し、地域生活支援体制を構築しよう」というテーマが掲げられた。
そして、スローガンは「共に生きる社会を目指す 将来を見据えた活動を続けよう」である。

2040年には人口の約3分の1が高齢者となり、支援を受ける側が増える一方で、支援する側が減少する社会構造が予測される。
児童部会の保護者の子どもたちが成人し、社会に出る頃に直面する現実であり、今から備える必要がある。
私自身も「8050問題(80代の親と50代の障害のある子)」に直面する世代であり、現実的な課題として捉えている。

今後の制度変更や社会変化に対応するためには、保護者同士のつながりと情報共有が不可欠である。
本日のような場を通じて、15年後、2040年も続く関係性を築き、地域で支え合う体制を実践していくことが望まれる。

本日の児童部会が、実りある意見交換の場となることを願っている。
参加者一人ひとりの知恵と協力が、将来の課題解決につながることを期待している。

3 内容

(1) 出席者自己紹介 

芹澤摩咲さん(沼津市手をつなぐ育成会)
小野保代さんの代理として、清 広美さん(富士宮市手をつなぐ育成会)
山本梨佐さん (三島市手をつなぐ育成会

鈴木昭子さん (静岡市静岡手をつなぐ育成会)
望月秀美さん (静岡市清水手をつなぐ育成会)
深津正美さん (焼津市手をつなぐ育成会)

佐々木由香里さん (菊川市手をつなぐ育成会)
西田まり子さん  (浜松市浜北手をつなぐ育成会)
村松香織さん (浜松市浜松手をつなぐ育成会)

小出骼iさん 静岡県手をつなぐ育成会 会長
増田吉則さん 静岡県手をつなぐ育成会 事務局長


岡本健吾さん (静岡県障害福祉課)
疋田貴嗣さん (静岡県教育委員会 義務教育課)
中村光宏さん (静岡県教育委員会 特別支援教育課)

(2) 行政説明と意見交換  ※生成AIを利用して要旨をまとめています。文責:事務局
      
静岡県健康福祉部障害者支援局 障害福祉課

<事前質問に対する回答要旨>
卒業後の放課後等デイサービスに関する不安と対応
・保護者から「卒業後に放課後等デイサービスが利用できなくなることへの不安」が寄せられている・放課後等デイサービスに代わるものとして、各市町が実施する「日中一時支援事業」での対応が可能であり、利用希望者は、各市町に相談して欲しい。

  静岡県教育委員会 特別支援教育課

<事前質問に対する回答要旨>
1 教員不足への対応
特別支援学校の教員不足は過去3年間で減少傾向にあるが、令和7年度5月1日時点で未充足数は25人
・対策として「県教職員人材バンク」に1000人以上が登録されており、学校のニーズに応じて迅速に情報提供し、配置の改善に努めている。
・今後も人材確保を継続し、教員不足の解消に取り組む方針。

2 就労選択支援事業の導入(令和7年10月開始)
・障害者総合支援法に基づく新たな福祉サービスで、障がい者本人の就労に関する選択と意思決定を支援することが目的。
・特別支援学校では、高等部1年生からアセスメントを活用した進路指導を行い、卒業後も本人の意思を尊重した就労選択が可能に。
・職場実習や施設実習もアセスメントの一環として活用でき、授業日に事業所へ通所することも想定されている。
・事業の詳細は市町ごとに異なるため、各校での確認が必要。
・障害者就業生活支援センターや障害者政策課と連携し、地域間の支援格差を課題として共有。
・進路担当者連絡会で事業内容の説明と協議を実施し、支援体制の充実を図っている。

静岡県教育委員会 義務教育課

<事前質問に対する回答要旨>

1 政令市の教育委員会との関係について
・静岡県義務教育課は、政令市(静岡市・浜松市)と連携しながら取り組みを進めているが、発達障害に関する施策はそれぞれの自治体が独自に実施している。

2 発達支援級・個別学習環境の整備について
・公立学校における発達支援級や通級指導教室の整備が進められているが、すべての学校に設置されているわけではない。
・他校通級や巡回通級の制度も活用されており、高等学校では静岡中央高校の通信制課程で自校通級が実施されている。
・公立・私立ともに、専門性のある教員や学習環境の整備が不十分な場合があり、進路選択の幅が狭まっているという課題がある。

3 教員不足について
・静岡県でも教員不足の課題はあるが、年度当初に学級担任が不在となる事態は避けられている。
・コロナ禍や療養中の教員の代替など、柔軟な対応が求められており、義務教育課としても人材確保に努めている。

< 意見交換 >
1. 特別支援学校における産休教員の補充不足
・特別支援学校で、産休教員の代替募集がなく、学年主任が代わりに対応するケースがある。
・障害のある児童への支援が不十分になる懸念があり、事故や引き継ぎの不備が心配されている。

2. 児童発達支援センターの利用状況と課題
・富士宮市の児童発達支援センターは定員30名に対し、現在18名が利用。
・保育所の無償化などの影響で、普通園を選ぶ家庭が増加し、支援施設の利用が減少傾向。
・幼稚園や保育園でも発達支援が求められており、加配職員の配置などの対応が進む地域もある(例:静岡市)

3. 修学指導と進路決定の変化
・以前は行政主導だった修学指導が、現在は保護者の意思を尊重する形に変化。
・小学校進学後に進路の見直しが必要になるケースもあり、早期の適切な指導と情報共有が求められている。
・教育委員会と義務教育課、県のこども未来課との連携が重要

4. 障害児の歯科治療に関する深刻な課題
・障害児が歯科治療を受けられる場所が限られており、全身麻酔が必要な場合は対応できる医師が不足。
・三島市では、鳥居歯科など一部の個人歯科医が対応しているが、高齢化により継続が困難。
・保護者は神奈川県の大学病院など遠方に通院するケースもあり、地域での対応体制の整備が急務。
・歯科医師会や行政との連携を強化し、地域での受け入れ体制の構築が求められている。

5. 教員層の意識と情報格差
・若手教員は最新の情報や研修を受けているが、中堅?ベテラン層(特に40?50代)は過去の経験に頼り、情報更新が乏しい傾向がある。
・校内ではベテラン教員の影響力が強く、若手の柔軟な対応が上層部の意向に押しつぶされることもある。
・小さな課題が放置されることで、大きな問題の解決も困難になる懸念がある。

6. 進路指導の偏りと保護者の不安
・静岡北特別支援学校では「就労支援(B型)」への誘導が強く、生活介護など他の選択肢が軽視されがち。
・保護者の中には、子どもの生活の質を重視して生活介護を希望する声もあるが、学校側の進路方針が一律であることに不満がある。

7. 教員間の連携不足と保護者の混乱
教員によって支援方針や対応が異なり、保護者が混乱し不信感を抱くケースがある。
・若手とベテラン教員の交流や情報共有が不足しており、研修制度の見直しが求められている。

8. AI活用による教育支援の可能性と懸念
・文部科学省の実証事業として、AIを活用した個別指導計画の作成や教育支援の標準化が進められている。
・AIはあくまで「アシスト役」であり、最終的な判断は教員が行うべきとの認識。
・教育の一律化への懸念もあるが、地域差や学校の特色を尊重しつつ、標準化と柔軟性の両立が重要。

9. 教育委員会の役割と今後の方向性
・教員間の認識のズレや支援方針のばらつきを是正するため、教育委員会主導で研究会や連絡協議会を開催。
・他県の良い事例を積極的に取り入れ、静岡県内の教育の質向上を目指す必要がある。

10. 就労選択支援の制度と地域格差
・ 就労選択支援は、障害者の特性に応じた進路選択を支援する制度で、2025年10月からハローワークとの連携が可能に。
・これまで障害福祉サービスと労働支援は分離されていたが、今後はアセスメント結果を活用して進路選択が可能になる。
・焼津・島田地区では就労移行支援事業所が少なく、地域によって支援の選択肢に大きな差がある(例:浜松市24箇所、静岡市13箇所、伊豆半島東部はゼロ)。

11. 卒業後の放課後等デイサービスの不安
学校卒業後に放課後等デイサービスが利用できなくなることへの保護者の不安が大きい。
・日中サービス後の預かりは市町の支援事業で対応可能だが、情報が十分に行き渡っていない。

12. 生活介護施設の利用と保護者の体験
・東遠学園などの生活介護施設への入所により、保護者の負担が軽減された事例が紹介された。
・保護者は睡眠障害や精神的負担を抱えながらも、施設の支援により安心感を得ている。

13. 発達支援学級の環境整備と課題
・発達支援学級の児童数が増加し、教室不足が発生。
・教材室がクールダウンスペースとして使われており、情報量が多く落ち着かない環境になっている。
・自閉症児などに配慮した空間整備(カーテン設置、情報量の調整など)が求められている。

14. 高校進学における発達特性児の課題
・療育手帳B3区分の児童は知的障害がないため、進学先の選択肢が限られる。
・学力があっても、心理的支援や理解のある教員が配置されていない高校も多く、進学に不安がある。
・特別支援学校高等部への進学には出席日数が条件とされることがあり、登校困難な児童は通信制しか選択肢がないと誤解されるケースもある。
・実際には出席日数が入学条件ではないが、学校現場で誤った情報が流布されていることが問題。

15. 情報の不一致と支援機関の役割
・中学校教員による進路指導に誤解があり、保護者が不安を抱える。
・正確な情報提供のためには、特別支援教育課や専門機関(例:浜松市の相談支援センター「ルピロ」)などとの連携が重要。

16. 支援校の設置に関する提案
・静岡県には市立の特別支援高校が存在せず、県立に一元化されている。
・他県(例:船橋市)では市立支援高校が設置されており、静岡県でも市立高校内に支援学級を設けるべきとの声がある。
・財政力や教員確保の課題はあるが、知的障害の程度に応じた柔軟な受け入れ体制が必要。

17. 成人を祝う会の取り組みと課題
・浜松市では育成会が後援する形で、障害者の20歳を祝う会が開催されている。
・保護者OBや地域団体が協力して開催しているが、学校側の関与が個人依存で継続性に課題がある。
学校・保護者・地域が連携し、制度化された祝賀行事の仕組みづくりが望まれる。
※沼津市手をつなぐ育成会だより「二十歳の集い」を参加者に提供

(3) 児童部会委員による、情報交換近況報告、情報交換など( 〜12:55)

<配布資料一覧>
・出席者名簿 及び 座席表
・障害福祉課説明資料
・特別支援教育課説明資料
・義務教育課説明資料
・事前質問一覧
・令和7年度 社会福祉に関する県等への要望(静岡県手をつなぐ育成会)
・近況報告(部会委員のみ配布)


挨拶をする静岡県手をつなぐ育成会 会長 小出隆司さん




児童部会の皆さん

児童部会のみなさん



岡本健吾さん (静岡県障害福祉課)


疋田貴嗣さん (静岡県教育委員会 義務教育課)


中村光宏さん (静岡県教育委員会 特別支援教育課)

































部会終了後にはお弁当を食べながら、フリートーキング



静岡県手をつなぐ育成会

〒420-0856
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