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活動報告report

令和5年度 第2回児童部会を開催しました。<速報>

令和5年度 第2回児童部会
日時:令和6年2月21日(水曜日)10時00分 〜13時10分
会場:県総合社会福祉会館「シズウエル」4階401会議室&Zoomミーティング
出席者:(敬称略)
【静岡県手をつなぐ育成会】
1 富士宮市育成会 田崎千恵 欠席
2 三島市育成会  山本梨佐 オンライン参加
3 沼津市育成会  浅田美重子 欠席
4 沼津市育成会  芹澤摩咲 代理出席(オンライン参加)
5 静岡市静岡育成会 鈴木昭子 会場参加
6 静岡市清水育成会 青木由里子 会場参加
7 焼津市育成会  深津正美 会場参加
8 浜松市浜北育成会 二橋宏美 会場参加
9 浜松市浜松育成会 近藤尚代 欠席
10 菊川市育成会  佐々木由香里 会場参加
11 静岡県手をつなぐ育成会 会長 小出骼i 欠席
12 静岡県手をつなぐ育成会 事務局長 増田吉則 会場参加  
【行政】
13 静岡県東部健康福祉センター技監 古谷みゆき
【事務局】
  静岡県手をつなぐ育成会 事務局員 河合裕美、鈴木豊子

次第:
1 開  会                         
2 挨  拶
   増田事務局長より、小出会長欠席の理由、本日の部会の趣旨説明などを行いました。

3 児童部会員による、情報交換など
(1)知的障害児者の歯科診療の状況
(2)児童部会の活動状況
(3)発達障害、とくにグレーゾーンの子の学校現場、地域活動での受け入れ状況など
(4)特別支援学校高等部におけるスクールバスの利用状況

4 児童部会委員による、情報交換近況報告、情報交換など(12:15〜13:10)
5 閉会


静岡県手をつなぐ育成会では、知的に障害のある児童(以下「知的障害児童」という。)を養育する者が抱える課題等を集約・提言し、福祉施策や障害児教育に反映させるため、年に2回、児童部会を開催しています。
2回目の今回は、県東部健康福祉センター技監の古谷みゆきさんに参加していただき、知的障害児者の歯科診療について、意見交換をしました。

<委員意見要旨> 文責:事務局

(1) 障害児者の歯科診療の状況
・東部地区では、歯科診療、予防措置等が受けにくいのではという意見が医師から出ているので、実情と、今後のよりよい環境作りのために、直接保護者からご意見を伺いたい。
・静岡市は充実していると思う。歯と口の健康センターへ就園前から歯のメンテナンスが大事さを伝えて、小さいころから先生や病院に慣れて、成長とともに受診につなげられている。
・成人すると、地域の歯科へ転院を進められるが、障害者受診可と紹介されても実際は不慣れな先生も多く、受診しなくなるケースをよく聞く。その結果、虫歯がひどくなってから、大きい病院へ行って、全身麻酔で治療する人も多いようだ。
・本当は、もっと頻繁に受診したいが、診察時間が長くなったり、本人が暴れたりで、歯科医院への足が遠のいてしまう。
・絵やカードを見せたり、写真を示したり、障害児者にとって、分かりやすい説明があるとよい。
・歯が生えてすぐに子供専門の歯科医院で検診を受けている。今、中1で、もう少ししたら、成人用歯科を進められると思う。
・島田市、焼津市、藤枝市には、障害者専門の歯科医院はない。事前に保護者が説明を受けないと心配。
・口コミなども参考に、知的障害に理解のある医者を保護者自身で探している。
・静岡市、浜松市は、協力医一覧表が配布される
・静岡市は、授業の一環で歯科衛生士が来たり、PTAの行事で歯科医院などの一覧表が配布されたりするが、他地域では自分で探すしかない。
・障害児者に対し特別な配慮をしても、若干の加算があるものの、診療報酬が大幅に増えるわけではない。
・3歳児健診の時、泣いたり暴れたりで大変だった。結局、順番を繰り下げて、最後にゆっくり診てもらった。
・12歳だが、まだ乳歯が残っていて、自然に抜けるのは難しいようなので、かかりつけ歯科医で経過観察中。抜歯の時は、口コミなどで対応可能な行院の情報を集めないといけない。
・菊川市は、小学校1年〜6年まで、フッ素を年2回塗布してもらえる。
・どこの歯科医にかかればよいのかわからず、校歯科医の病院に通院することにした。個室で対応してくれる。何回も通院し、歯科医に慣れるところから始めた。
・中東遠総合医療センターが障害者歯科診療が閉鎖すると言われたので、12月に各育成会で継続の要望を出した。
・診療時、暴れてしまい受診できなかったので、市歯科医師会で別の歯科医院を紹介してもらったが対応が難しく、現在は、子ども病院を受診している。
・三島市は、障害者を診てくれる病院がかなり少なく集中しまっている。
・伊豆医療福祉センターに患者が集中し、診てもらえず、神奈川県まで行った人もいる。
・東部地区で全身麻酔ができるのは、沼津市立病院とフジ虎ノ門整形外科病院しかなく、沼津市立病院の障害者歯科外来が月2回しかないが、困っているという当事者の声が聞えて来ない。現場に問題提起していくためにも、当事者の声が大事。
・育成会に入っていない保護者は、自身で探すがなかなか大変。
・かかりつけ医の先生がやめてしまうのが不安。沼津は、代替の病院を探すのが大変。

(2) 児童部会の活動状況、活動実績
・ここで出た意見を県に要望している。また当事者の生の声も意見を出している。これからも必要な要望は、どしどし出していかなくてはいけない。
・昨年度から、県育成会ホームページを開設し、児童部会や就労支援部会などの議論の概要を掲載するようにしている。
   
(3) その他
・会員数の減少傾向にある。県を代表する組織として力が弱くなってしまうのでは・・・と心配している。
・困りごとを抱えているが、何かの会に入ると役員にならないとなど面倒ごとが多くて入会に踏み切れないという話を聞く。
・次の会長候補がいなくてやめられない。会長業務が膨大すぎてなかなか引き継げるものではない。
・特別支援学校高等部の生徒のスクールバスの利用については、各学校長から保護者向けに文書が出ているようである。部会員から、掛川特別支援学校、富士特別支援学校についての情報提供があったので、事務局において、各特別支援学校からの通知を集めて、内容を精査したい。


趣旨を説明する東部健康福祉センター技監の古谷さん(左)と
静岡市静岡育成会 鈴木昭子さん(右)、静岡市清水育成会 青木由里子さん(右から2人目)





菊川市育成会の佐々木由香里さん

左から、浜松市浜北育成会 二橋宏美さん、佐々木さん、古谷さん、焼津市育成会  深津正美さん、
青木さん


左から、事務局の河合さん、二橋さん、佐々木さん



静岡県手をつなぐ育成会

〒420-0856
静岡市葵区駿府町1-70 静岡県総合社会福祉会館「シズウエル」3階

TEL 054-254-5230   

E-Mail s-ikuseikai@iku-fukushi.jp